2024年  大学入学共通テスト第1日1/13問題分析・平均点・解説


世界史B

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世界史B平均点推移

 

2023年度 58.4点

2022年度 65.83点 2021年度 63.49点 2020年度 62.97点 2019年度 65.36点 2018年度 67.97点

 

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 問題全体のページ数は変化がなく、資料(史料文・グラフ・図版・地図)の読み取り問題がすべての大問にあったこと、前近代史や欧米史からの出題が多かったことも昨年と同じだった。

 

大問数・解答数

昨年と比べて大問数は5から4に減少し、昨年34個であった解答数は33個に減少した。

 

出題形式

文献資料やグラフなど、さまざまな資料が使用された。文章選択問題と組合せの問題が中心の出題であった。連動型の問題が出題された。

 

出題分野

地域は西ヨーロッパからの出題が中心で、東アジアからの出題が減少し、アメリカからの出題が増加した。各時代からバランスよく出題された。分野では、昨年と同様に政治史中心であったが、文化史が増加した。政治と文化の関連を問う問題がみられた。

 

問題量

昨年並。

 

日本史B

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日本史B平均点推移

 

2023年度 59.8

2022年度 52.81点 2021年度 64.26点 2020年度 65.45点 2019年度 63.54点 2018年度 62.19点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

 

大問数・解答数

大問数6、解答数32個は、昨年から変更なし。第5問、第6問は日本史Aとの共通問題。

 

出題形式

組合せ形式が中心の出題構成に大きな変動はなく、出題形式もバランスのとれた出題構成であった。木簡や、江戸時代の貿易の様子や国立銀行条例に関する史料など、多様な資料の読解・解釈を求める問いが昨年同様に多かった。

 

出題分野

社会経済史の出題がやや増加。政治史を中心に、分野融合的な問いも含めて、各分野から幅広く出題された。

 

地理B

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地理B平均点推移

 

2023年度 60.46

2022年度 58.99点 2021年度 60.06点 2020年度 66.35点 2019年度 62.03点 2018年度 67.99点

形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

地図や統計表、写真などを含む多様な資料が用いられ、限られた時間のなかでの図表読解力と地理的思考力が問われた。基礎的な知識をもとに判断できる問題も多く、知識と現実の地理的事象を結びつけて定着させている受験生にとっては考察しやすかった

 

大問数・解答数

大問数5は、昨年から変更なし。解答数は昨年の31個から1個減少し30個になった。第5問が地理Aとの共通問題。

 

出題形式

すべての設問において地図、統計表、写真など、多様な資料が扱われた。また、昨年同様、複数の情報の組合せも多く出題された。解答形式では、昨年みられた5択の問題は出題されなかった。

 

出題分野

「自然環境と自然災害」「資源と産業」「都市と生活文化」「環太平洋地域の地誌」「島根県石見地方の浜田市の地域調査」からの出題構成。地誌の大問は昨年同様に1大問であった。

 

問題量

昨年並。

 

現代社会

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現代社会平均点推移

 

2023年度 59.46

2022年度 60.84点 2021年度 58.40点 2020年度 57.30点 2019年度 56.76点 2018年度 58.22点

 

形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

 全ての大問で生徒の活動場面が題材となり、学習した事項を具体的な事例に関連づけて考察することが求められた。文献や統計、模式図など様々な資料が使われ、多くの情報を効率よく読み解く必要があった。政治分野からの出題が増加した。文章選択問題が減少し、8択の組合せ問題が増加した。

 

大問数・解答数

大問数5は、昨年から変更なし。解答数は30個から31個に増加。

 

出題形式

文章選択の問題が減少(14→11)し、組合せ問題が増加(16→20)した。8択の問題が、昨年の7問から11問に増加した。

 

出題分野

昨年増加した国際経済からの出題が減少し、例年並みとなった。政治分野からの出題が増加した。地球環境の分野から3年ぶりに出題された。例年同様、「現代社会」の幅広い範囲から出題された。「現代社会」の学習内容を身近なテーマに置き換えて考える問題や、具体的な事例を一般化して整理する問題は特定の分野にとらわれず出題された。

 

問題量

昨年並。

 

倫理

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倫理平均点推移

 

2023年度 59.02

2022年度 63.29点  2021年度 71.96点  2020年度 65.37点  2019年度 62.25点 2018年度 67.78点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

組合せ問題では8択が大幅に増加し、7択、9択も昨年同様出題された。知識や読解力、判断力などを組み合わせて問う多面的・多角的な出題が増加したため、受験生は解答に時間を要した

 

大問数・解答数

大問数4、解答数33個は昨年から変更なし。すべての大問で「倫理、政治・経済」との共通の設問が出題された。

 

出題形式

問題ページ数は、昨年と同様。文章選択問題が増加(13→18)し、組合せ問題が減少(20→15)した。組合せ問題では、8択が大幅に増加(3→7)し、7択も増加(1→2)したが、9択は昨年同様1問のみ出題された。昨年はみられなかった5択の問題が出題された。昨年同様、原典資料が多く用いられた。

 

出題分野

昨年同様、特定の分野に偏ることなく幅広く出題され、第1問で源流思想分野、第2問で日本思想分野、第3問で西洋思想分野、第4問で青年期分野と現代の諸課題分野が現代の思想と合わせて出題された。

 

問題量

昨年並。

 

政治・経済

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政治・経済平均点推移

 

2023年度 50.96

2022年度 56.77点 2021年度 57.03点 2020年度 53.75点 2019年度 56.24点 2018年度 56.39点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

「倫理、政治・経済」との共通の設問が4大問中3大問で出題された。経済分野からの出題が増加し、国際政治分野・国際経済分野の出題が減少した。全大問において、文献・判決文・統計・模式図などの多様な資料を読み解く力や、計算が求められる問題が出題された。

 

倫理、政治・経済

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倫理、政治・経済平均点推移

 

2023年度 60.59

2022年度 69.73点 2021年度 69.26点 2020年度 66.51点 2019年度 64.22点 2018年度 73.08点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

すべての設問が単独科目「倫理」および「政治・経済」と共通であった。昨年同様、倫理分野では、資料の読み取りと知識の組合せが問われ、政治・経済分野でも、文章資料や統計など多様な資料を読み取り、正確な知識を活用して考察する問題がみられた。

 

大問数・解答数

大問数4、解答数30個で昨年から変更なし。第2問・第3問・第4問の一部は「倫理、政治・経済」との共通問題。

 

出題形式

昨年と比べて、組合せ問題が16問から23問に増加した。文章選択問題が10問から6問に減少し、そのうち選択肢が3行以上の文章選択問題が3問から0問となった。また、模式図を選択する問題が出題された。グループワークで論点やキーワードを整理した関連図など、全大問が生徒の学習活動や体験の場面設定から展開された。

 

出題分野

昨年と比べて、経済分野からの出題が増加し、国際政治分野・国際経済分野の出題が減少した。各分野を融合した出題がみられた。

 

問題量

ページ数が増加(36→39)し、昨年よりやや増加。

 

国語

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国語平均点推移

 

2023年度 105.74点

2022年度 110.26点 2021年度 117.50点 2020年度 119.33点 2019年度 121.55点 2018年度 104.68点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

大問数4、各大問の配点50点は昨年から変更なし。設問数は第4問で1問減り、全体として1問減(24→23)。解答数は第2問で2個増え、第4問で1個減り、全体として1個増(37→38)。

第2問問1、第4問問1などの知識事項を問う設問が出題された一方で、第1問問6の〈推敲〉、第4問問6の〈鑑賞〉など、「言語活動の充実」を意識した、応用的・発展的な思考力が求められる出題が全大問で見られた。

 

<現代文>第1問は、2つの評論文からの出題だった昨年・一昨年とは異なり、1つの評論文からの出題だった。第2問は小説からの出題。2017年に発表された現代小説が用いられている。昨年・一昨年には出題されていなかった知識問題(語句の意味を問う問題)が復活している。
<古文>例年続いた複数の古文を並べて読む形式でなく、本文の表現を解説する現代語の文章を読み、その中の空欄を埋める設問が課された。
<漢文>2021年度・2022年度と出題されていた漢詩が、再び出題された。

 

大問数・解答数

大問数4、各大問の配点50点は昨年から変更なし。設問数は第4問で1問減り、全体として1問減(24→23)。解答数は第2問で2個増え、第4問で1個減り、全体として1個増(37→38)。

 

出題形式

第1問は音楽や芸術に関する評論で、問6では作品鑑賞のあり方について考える課題に対して生徒が書いた文章を推敲する形式の出題があった。第2問は現代小説で、問7では本文の理解を深めるための資料をふまえつつ教師と生徒の対話中の空欄を埋める設問が出題された。第3問は和歌を含む文章からの出題で、問4では「桂」という言葉に注目して本文を解説した現代文の資料が示され、空欄を埋める設問が出題された。第4問は漢詩と絵、それに関連する資料が提示され、問6では資料をふまえた詩の鑑賞についての設問が出題された。

 

出題分野

昨年と同様、近代以降の文章2題、古文1題、漢文1題という構成であった。

 

問題量

第1問は3900字、資料1点。第2問は3000字、資料1点。第3問は1100字、資料1点。第4問は【詩】が31字、【資料】が157字。

 

 

英語 (リーディング) (筆記)

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英語(筆記)平均点推移

 

2023年度 53.81

2022年度 61.80点 2021年度 58.80点 2020年度 116.31点 2019年度 123.30点 2018年度 123.75点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

 日常的な文章や説明文など様々なものが扱われた。設問では出来事の順序を問う問題や、プレゼンテーションのスライドを完成させる問題などが出題され、昨年同様に多面的に情報を処理する力が求められた。

 

大問数・解答数

⼤問数6、解答数49個は、昨年から変更なし。

 

出題形式

昨年と同様、全大問が読解形式であり、題材は日常的な文章から説明文まで様々なものが扱われた。設問では記述内容の順序を問うものやプレゼンテーションのスライドを完成させるものなどが出題され、多面的に情報を処理する力が求められた。

 

出題分野

実際のコミュニケーションの場面を意識した、多岐にわたるジャンル・形式の出題。概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで多面的な資質・能力が求められた。

 

問題量

素材文語数は、昨年から約400語増加(約4500語→約4900語)。

 

英語(リスニング)

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音声問題
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英語(リスニング)平均点推移

 

2023年度 62.35

2022年度59.45点 2021年度 56.16点 2020年度 28.78点 2019年度 31.42点 2018年度 22.67点

 

出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度

 

音声情報とイラストや図表などの視覚情報を組み合わせて答える問題が出題された。場面に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われた。講義全体を理解する必要がある問題や、放送文からの言い換えに注意が必要な問題もみられたが、全体的に取り組みやすく、昨年よりやや易化。

 

大問数・解答数

大問数6、解答数37個は、昨年から変更なし。

 

出題形式

音声情報と図表などの視覚情報を組み合わせて答える問題が昨年に引き続き出題された。日本語で設問の状況が与えられるなど、各場面や目的に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われた。音声が流れる回数も昨年通り。一部の問題で多様な話者による音声も含まれた。

 

出題分野

日常的な発話から説明文や四人の話者による会話まで、多岐にわたるジャンル・形式の出題。概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで多面的な資質・能力が求められた。

 

問題量

流れる音声の総語数は昨年よりやや増加。

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