主体性・多様性・協働性に関する新制度
高大接続改革
文部科学省が高大接続改革の一環として、
「知識と技能」
をもとに
「思考力・判断力・表現力」
を生かして
「主体性・多様性・協働性」
をもって
課題を発見・検討・解決する
と最終報告の中で提起しました。
従来の大学入試では「知識・技能」については十分に測定できていた一方、
「思考力・判断力・表現力」
「主体性・多様性・協働性」は評価しきれていない部分があったとされ、大学入学共通テストでは「思考力・判断力・表現力」を問う問題が出題され、私立大学一般選抜他にて「主体性・多様性・協働性」等を記載した提出書類求められるようになりました。
「主体性・多様性・協働性に関する経験」
各大学は2021(令和3)年度からの学部入学者選抜における「主体性・多様性・協働性に関する経験」等を記載した提出書類を求めるようになります。
「調査書」をはじめとする提出書類では、「主体性・多様性・協働性」の評価結果を入試に活用しやすくするため、生徒の高校での学習・活動内容を記録する記載書類の提出を求めています。
一般選抜での主体性・多様性・協働性に関する経験についての書類の利用
2021年度一般選抜の全方式で、出願要件として、高校生活において主体的に取り組んだ活動の成果や、留学・海外経験、取得した資格・検定などの学修データをWeb出願時に提出を求めます。
ただし、得点化はせず、入学後の学生指導、高大連携に資するための参考資料として活用します。
主体性の評価を反映する合否判定を導入する大学
一般選抜における「主体性の評価」については、関西学院大が一般選抜と共テ利用入試で、主体性の評価を反映する合否判定を導入。
筆記試験の総合点と「筆記試験の総合点と学びに向かう力(高校時代の活動記録など、主体性の評価の評価点)の合計」を比較し、高得点(後者の筆記試験を圧縮し、同一基準で比較)の方を合否判定に利用。
Web出願のポイント
・入力は受験生本人が行うことを出願の要件とする。
・入力した内容は合否判定に用いることはせず、入学後の学習指導上の参考資料としてのみ活用する。
・併願する学部が複数ある場合でも、1回の入力ですべての学部に適用される。