2020年センター試験第2日1/19問題分析・平均点・解説
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令和2年度 試験実施期日
1月18日(土)、19日(日)
追・再試験実施期日
1月25日(土)、26日(日)
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センター9割!
2020年度(令和2年度)センター試験2日目(1/19)出題教科・科目別問題分析/出題形式/出題分野/内容/問題量
数学Ⅰ・数学A
2020年度(令和2年度)出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
- 難易度は平年並みかやや難
- 必要条件・十分条件問題は出題されず。
- 「データの分析」、「場合の数と確率」で正しい記述を選択する問題を出題
【第1問】 2次不等式・集合と命題・2次関数
[1] (2次不等式)(数と式)1次関数、2次不等式、1次方程式
[2](集合と命題)集合と要素、反例
[3](2次関数)放物線と線分の共有点をもつ条件、グラフ平行移動
【第2問】 図形と計量・データの分析
[1](図形と計量)正弦定理、余弦定理、補角の三角比、角の二等分線
[2](データの分析)ヒストグラム、散布図、四分位数、箱ひげ図
【第3問】 場合の数と確率 (選択問題)いろいろな確率、反復試行、条件付き確率
【第4問】 整数の性質 (選択問題)位取り記数法、循環小数
【第5問】 図形の性質 (選択問題)チェバの定理、メネラウスの定理、面積比、方べきの定理
数学Ⅱ・数学B
2020年度(令和2年度)出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
難易度は平年並み
【第1問】三角関数、指数・対数関数
[1](三角関数)加法定理、三角関数の合成、三角関数の方程式・不等式
[2](指数関数・対数関数)指数・対数の計算、対数の連立不等式
【第2問】微分法・積分法 微分、接線、面積、最大値
【第3問】数列(選択問題)漸化式、階差数列、和の計算、周期性
【第4問】ベクトル(選択問題)空間ベクトル 内積計算、四角形の形状、四面体の体積
【第5問】確率分布と統計的な推測(選択問題)二項分布、正規分布による近似、平均、標準偏差、信頼区間
物理
2020年度(令和2年度)出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
- 難易度はやや易化
- 話題であるニホニウムを出題
- 円筒形導体を用いたコンデンサーの回路の問題は勉強していた人には解けるはず
【第1問】小問集合 各分野の基本問題
【第2問】電磁気 コンデンサー回路、荷電粒子の運動
【第3問】波動 ドップラー効果、光の干渉
【第4問】力学 衝突と円運動、のつり合いと運動方程式
【第5問(選択)】熱力学、浮力と気体の状態変化
【第6問(選択)】原子物理 原子核と放射線
化学
2020年度(令和2年度)出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
- 難易度は平年並み
- 思考力を問う問題を出題
- 化学からの出題が大部分で「化学基礎」からの出題は少。
【第1問】物質の構造・状態 物質の構成、物質の状態、溶液、コロイド、気体
【第2問】物質の変化と平衡 化学反応と熱、反応速度、化学平衡、電離平衡
【第3問】無機物質 金属元素、非金属元素、電池
【第4問】有機化合物 炭化水素に関する正誤問題 芳香族化合物、脂肪族化合物
【第5問】高分子化合物 高分子化合物の原料(単量体)アミノ酸のイオンの構造
【第6問】合成高分子化合物(選択問題)
【第7問】天然高分子化合物(選択問題)糖類の反応
生物
- 難易度は平年並み
- 考察問題が減少
【第1問】生命現象と物質(ラクトースオペロン、細胞周期)
【第2問】生殖と発生(ホヤの発生、花のABCモデル、減数分裂)
【第3問】生物の環境応答(視覚、神経、筋収縮、カイコガのフェロモン、植物ホルモン)
【第4問】生態と環境(個体群、種間関係、植物の成長量)
【第5問】生物の進化と系統(分子進化、集団遺伝、遺伝子突然変異、植物の系統)
【第6問】生命現象と物質、環境応答(タンパク質、スプライシング、光受容体)
【第7問】生物の進化(進化と大気の変遷、地質時代、動物の系統、光合成色素)
2020年度(令和2年度)出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
地学
2020年度(令和2年度)出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
- 難易度は難化
- 図やグラフを読み、計算問題や考察問題が増加
【第1問】地磁気と重力、プレート運動と火山、マグマの発
【第2問】岩石と地質、変成作用と変成岩、地質図
【第3問】大気と海洋、大気、赤外画像と可視画像、高層天気図、海洋の波動や環流
【第4問】宇宙 恒星と星団
【第5問】(選択問題)地球の活動と歴史、テチス海、火成岩の化学組成
【第6問】(選択問題)宇宙、地球の運動や太陽系の惑星の物理量、シャプレーとハッブルの発見、膨張宇宙
大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入(大学入試英語成績提供システム)は二〇二四年度の実施を目処に延期されることになりました。
読み解き入試改革 センター試験が変わる
50万人以上が受験する大学入試センター試験が「大学入学共通テスト」(新テスト)に衣替えする。国語と数学に記述問題が入り、英語は段階的に民間試験に移行するなど、センター試験より複雑になる。
■国語 実社会の文書登場
新テストの導入は、入試をてこに高校や大学の教育を変える「高大接続改革」の一環だ。知識だけに偏らず、思考力や判断力を備えた人材の育成につなげようと、政府や教育界で4年以上、議論が重ねられてきた。
センター試験は現代文2問、古文、漢文から各1問の大問計4問(解答はマーク式)を出題している。新テストはこれに記述式3題程度を含む大問1問が加わり、80分だった試験時間は100分に延びる。
作問や採点はセンター試験と同様に大学入試センターがする。記述式は採点者によって評価がぶれないよう採点基準を定め、成績は得点ではなく段階で表示。大学側はマーク式の得点と記述式の段階別評価を合わせて選抜に使うとみられる。
問題はどう変わるのだろう。これまで国語の現代文は小説や論説文を出題していた。ところが、同センターが示した記述式の2つの問題例には実生活の中で使われる「実用文書」が登場した。
1問目は、町の景観保護の指針に関する行政機関の広報文書に続き、親子の会話文を読ませた。そのうえで企業の提案書を行政文書の趣旨に沿って修正させたり、登場人物の主張を補う意見を書かせる問題を出した。
新テストの導入は、「高大接続改革」の一環として4年以上の議論が重ねられた
2問目は駐車場の賃貸契約の書類が題材。利用者が不利益を受けないために管理会社に主張すべき点などを尋ねた。解答は最大120字で記述する。使う言葉や文章の流れを指定するなど、様々な条件がついた。
従来型のマーク式問題も、思考力や判断力を図る内容に変わる。現代文は短歌の論評文と生徒の会話文、古文は「平家物語」の一部と現代人の会話文をそれぞれ読ませ、語彙力や登場人物の主張の理解などを問うた。
実用的な文書から必要な情報を取り出す力や文書の作成者、登場人物の意図を読み解く力が問われる。
記述式はマーク式より難しく感じられそうだが「実用文書の読み方に慣れれば対応できる。新しい分野だからといってあらゆる種類の文書を学ぶ、といった詰め込み型の対策は禁物
■数学 解法暗記、通用せず
数学は大問4問の構成は変わらないが、記述式の小問3題が加わり、試験時間は70分と10分長くなる。公表された問題例では公園に設置する銅像について、男女2人が会話する場面を設定。長さや角度から銅像が最もよく見える位置を考えさせた。記述式の問題では不等式を用いて場合分けをさせたり、図形の角が鋭角であることを確かめる方法を書かせたりした。
マーク式の例題では都道府県ごとの睡眠時間と平均気温、仕事時間のグラフを示し、未知のデータを正確に分析する力を試した。「正しいものを1つ選べ」などと正答数を示さず、正しい選択肢全てを選ばせる問題も登場した。
会話文や日常生活にひき付けた問題が多く、文章をきちんと読んで理解する力も求められる。
記述問題については解答が短くそれほど難しくはないが、問題を解く過程を論理的に考える力が必要。答えさえわかればいい、と解法の暗記に頼るような勉強習慣では通用しにくい。
大学入試センター試験(本試験)平均点推移 平成23-30年
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※一部編集中